「楽天３－６ソフトバンク」（２４日、コボスタ宮城）

　鷹斬りへ先陣を切るべく立ち向かった楽天のエース則本だが、失意の降板となった。６回６失点。土砂降りの中、鷹打線の餌食となった。

　「１１安打も打たれたら勝てるわけないです」。右腕は口を真一文字に結んだ。初回はわずか９球で仕留めたが、二回走者なしから暗転した。ドラフト３位・茂木（早大）の遊ゴロ失策から３失点。三回には自らの一塁けん制悪送球でピンチを広げ、追加点を献上した。梨田監督は「最初の失点から集中力が切れた感じだった」と振り返った。

　指揮官は、悪条件でも自らの投球を崩さなかった和田を引き合いに出し、あえて厳しく突き放した。「あそこを抑えてこそ、初めてエース」。則本も十分に分かっていた。「相手は０に抑えていた。その差」。口元を引き締め、足早にロッカーへ引き揚げた。