巨人ナインに異例の私生活注意喚起

 巨人は18日、熊本地震の影響で4日間の“空き日”ができたことを受け、私生活面に関する異例の注意喚起を行った。川崎市のジャイアンツ球場で行われた全体練習前、球団の紀律委員会の松尾事務局長が選手を集めて「4日間試合がないし、枝葉をつけて(自分で考えて)注意して行動してくれ」と、訓示を述べた。

 本来なら19日から熊本、鹿児島で中日との2連戦を控えていたが、中止が決定。22日のDeNA戦まで、試合がない事態となった。4日間のうち3日は全体練習を行う予定だが、松尾事務局長は「本来は遠征だったけど行けなかったので、被災地への思いを持って練習を行ってほしい」と訴えかけた。

 紀律委員会は一連の野球賭博問題をきっかけに設置された。この状況で羽を伸ばす選手がいるとは考えにくいものの、球団も念には念を入れて自覚を促したもようだ。主将の坂本は「(被災者は)大変な思いをされている。僕たちは野球を精いっぱいやりたい」と、懸命に汗を流すことを誓った。

 チームは首位を快走中だが、登板過多のリリーフ陣はコンディションをリセットできる期間。高橋監督は「開幕して疲れが出る時期。有効に時間を使えればいい」。気持ちを引き締め、次戦へ集中力を高めていく。

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