滋賀学園初勝利 衝突ルール乗り越え

 「選抜高校野球・1回戦、桐生第一5-9滋賀学園」(20日、甲子園球場)

 滋賀学園が桐生第一(群馬)の追撃を振り切り、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。

 流れは完全に相手へ傾いていた。それでも最後まで押し切って初勝利を挙げた滋賀学園。山口達也監督(44)は「本当に感慨深い。野球部にとって大きな1勝です」と頬を緩める。

 中盤までに9点の大量リードを奪ったが七回に潮目が変わった。ミスからピンチを広げ、なお2死二、三塁から一、二塁間を破られた。右翼・徳留魁人外野手(3年)が本塁へ好返球し、アウトかと思われたが…。堅田球審は後藤克基捕手(2年)がブロックしたと判定し、走塁妨害で3点目が相手に入った。

 日本高野連の日野高審判規則委員長は「あれはオブストラクション。膝を曲げたらダメです」と説明。高校野球では00年から本塁上の衝突プレーを厳格に禁止した。今年からプロ野球でもコリジョン(衝突)ルールが設定されているが、高校野球でも近年では珍しい走塁妨害の判定が下された。

 八回にも2点を追加されるなど、最後まで苦しさを味わいながらの初勝利。聖地に新たな歴史の1ページを刻んだ。

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