由伸巨人ライアン撃ち 開幕前哨戦勝利

 「オープン戦、巨人4-2ヤクルト」(27日、東京ドーム)

 初めて本拠地・東京ドームで指揮を執った巨人・高橋新監督が、貧打打開への確かな手応えを感じ取った。開幕戦でぶつかる小川に対し、初回2死からクリーンアップの3連打で先制点を奪うなど10安打4得点。「中軸が打てば、周りも引っ張られる」と目を細めた。

 3番・坂本、4番・ギャレット、5番・クルーズの並びは3試合連続。そこに加え「ベストメンバーに近い感じなのかな」と6番に阿部、7番に長野を配した。阿部の前を打つクルーズは先制適時二塁打を放ち、看板通りの勝負強さを発揮。厚みのある打線への可能性をのぞかせた。

 今季から打撃練習に“改革”が施された。昨季までは2人1組での計10分間だったが、4人1組で5~6球交代での計20分間に変更。入れ替わる頻度が多くなることで、打つ時間は自然と減る。しかし「この方がテーマを絞って集中できる」と発案者の内田打撃コーチ。より実戦に即した練習で、ナインの集中力を高めている。

 3万人超の観客を集めた本拠地初戦で、昨季はイライラ続きだったG党を沸かせた。2安打を放ったギャレットは「打線全体を見てもいい打線だと思うよ」とニヤリ。開幕前哨戦で、昨季からの“変化”の一端を見せつけた。

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