巨人菅野“調整”終了「次からは結果」

 巨人の那覇キャンプも終盤に差し掛かり、今月下旬からはオープン戦が本格化する。

 レギュラー奪取を期す選手にとっては結果でアピールし、実績豊富な選手にとっては調整に重きを置く場。エース・菅野智之投手は、そんなオープン戦が「正直、好きじゃない」という。「試したいことがある一方で、結果も求められる」ことがその理由だ。

 たとえオープン戦であっても、打者との“勝負”に敗れれば気分のいいものではない。21日の広島戦。3回3失点という結果に終わった右腕の口をついた言葉は「正直、悔しい」だった。3年ぶりに解禁したワンシームで相手打者を驚かすなど「やってきたことはできた」と“調整”という側面では手応えを得た登板だったが、表情は険しいままだった。

 昨季のオープン戦、菅野は4試合に登板し2勝2敗、防御率5・79。原前監督からは「打たれすぎ。決してほめられる内容ではない」と苦言を呈されるなど“結果”に不安を残し、開幕を迎えた。シーズンは防御率1・91と抜群の安定感を示したものの、10勝11敗と負け越した。

 オープン戦の成績が必ずしも開幕後の成績に直結するわけではない。ただ、昨季は年間を通してモヤモヤが残ったシーズンだったことは間違いない。自身も21日の登板前には「去年は結構打たれた。一昨年は打たれなかったが」と振り返り「監督が迷わずに(開幕投手を)決められる結果を出したい」と意気込みを表していた。

 “結果”では不本意なスタートを切った今季のオープン戦。ただ、開幕投手の大本命であることに変わりはない。次回登板は28日のヤクルト戦(東京ドーム)が有力。「試す時期は終わり。次からは結果にこだわる」と言い切った。開幕戦でぶつかる相手に、本気になったエースの姿が見られそうだ。(デイリースポーツ・野畑圭司)

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