ハム大谷に野茂氏ゲキ「二刀流続けろ」

 「日本ハム春季キャンプ」(14日、ピオリア)

 日本ハム・大谷翔平投手(21)が紅白戦に「3番・DH」で出場し、アリゾナキャンプに訪れたパドレス・アドバイザーの野茂英雄氏(47)の前で3安打を放った。将来大谷がメジャーに移籍した場合も、野茂氏は二刀流の継続を後押し。現役の間は二刀流を続けたい大谷にとって、心強い“援軍”だ。

 野茂氏の前で、持ち前の打撃センスをいかんなく発揮した。第1打席。大谷は斎藤佑の直球を引っ張り、一、二塁間へ今季実戦初の適時打を放つと、2打席目は屋宜の141キロ外角直球を左前打。3打席目にはルーキー上原の141キロ直球に食らいつき、遊撃への内野安打。今季実戦4試合目で初の猛打賞だ。

 持ち味の広角打法で安打を量産した。今キャンプは通算12打数6安打、打率5割と絶好調。「次のステップに上がっていくための段階を踏めている」と手応えを口にした。

 その姿を見守った野茂氏は、二刀流を続ける大谷に無限の可能性を感じている。「今までやってきたことがないことをやってるわけですから、誰にもマネできないくらいの選手になってほしい」。大谷がプロ入りした直後の1年目のキャンプで、栗山監督に最初に二刀流を進言したのが野茂氏だったという。大谷が将来メジャーに移籍した場合も「野球ファンなので、二刀流をやっている姿を見てみたい」と後押しした。

 大谷は野茂氏を「歴史的な投手」と話し、二刀流継続への後押しには「一年一年やっていって、やっぱり続けたい。それしか知らないので、どちらも好きなので、続けていけたら幸せ」と笑顔。野茂氏が日本人メジャーの道を広げたように、メジャー二刀流のパイオニアになる。

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