燕バレ弾丸今季1号「狙っていった」

 「練習試合、ヤクルト4-3KIA」(14日、浦添)

 日本列島に吹き荒れた春一番。本土から遠く離れた浦添には涼風が吹いた。韓国・KIAとの練習試合に「4番・指名打者」で出場したヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(31)が、今季1号を放った。

 三回の先頭。135キロ直球を捉えると、打球はライナーで左翼席へ一直線。「真っすぐがど真ん中に来たので、本塁打を狙っていった」と誇らしげな表情を浮かべた。

 昨年は左アキレスけん手術からのリハビリで、春季キャンプは不参加。シーズンも出場15試合、打率・186、1本塁打で、14年ぶりのリーグ制覇にはほとんど貢献できなかった。「去年は納得いかないシーズンだった。その分、今年こそ自分の力で連覇したい」と心を入れ替えた。

 既に志願の特打を2回。全体練習後も連日、室内練習場で打撃練習と余念がない。「2013年のスイングに80~85%まで近づいている。あとは自分の感覚と一致してくれば、もっとその割合は上がる」。年間60本塁打の日本記録をマークしたベストシーズンを再現しようとしている。

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