巨人・由伸監督 日本一へ「強い覚悟」

 巨人・高橋由伸新監督(40)が28日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた秋季練習に初めて合流した。紺色のスーツ姿で選手に訓示を述べ、日本一奪回への決意と覚悟を口にした。この日は指導は行わず、選手個々の能力を見定める姿勢を貫いた。

 空気が一変した。円陣を組んだ選手、スタッフの前に立った高橋新監督。「私自身、強い覚悟を持って決断しました。ここにいる選手、スタッフすべての人が強い覚悟を持って日本一に向けて進んでいってほしいと思います」。真剣なまなざしでその思いを伝えた。

 指揮官として初めて加わった秋季練習。同じく新任の井端内野守備走塁コーチはユニホームに着替えて早速ノックバットを握ったが、新監督は静観。スーツ姿のままメニュー表を握り、約3時間の練習を見守った。

 シートノックは一部のベテラン選手をのぞき、1、2軍の全メンバーが参加。育成選手の打撃練習にも視線を送り、選手個々の能力を見極めた。「正直、まだ見たことのない選手もいる。全員を見ていきたい」。29日以降も選手の動きを確認し、来月7日から始まる秋季キャンプの1、2軍メンバーの振り分けを行う考えだ。

 チームは野球賭博問題で暗い影を落とした。高橋新監督は訓示で「それぞれが自覚を持った行動を取り、野球選手として周囲から一目置かれる存在にならなければいけない」とも訴えた。練習後は「緊張感もあって、正直疲れました」と本音も漏らした新監督。重責を担う40歳が、大きな一歩を踏み出した。

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