異例!巨人に監督不在期間…人選長期化

 巨人・原辰徳監督(57)が17日に今季限りで辞任する意向を表明し、球団では超異例の監督不在期間ができる可能性が高いことが18日、分かった。後任人事はOBの江川卓氏(60)を軸に進めるとみられるが、正式決定まで長期化は避けられない見通しとなった。

 過去、巨人では現監督の退任と同日に新監督を発表するのが、慣例だった。03年は事実上の解任となった原監督と、新監督の堀内恒夫氏が並んで会見。渡辺恒雄最高顧問(当時オーナー)が「読売グループ内での人事異動」と発言し、波紋を呼んだこともあった。

 だが、今回は特殊ケースとなりそうだ。名将の後任ということもあり、球団は慎重に人選する方針。19日は原監督が渡辺最高顧問や白石オーナーに正式に辞任の意向を伝え、退任会見する運びとなりそうだが、同時に新監督を発表できる可能性は限りなく低い。

 この日、取材に応じた江川氏は原監督への配慮の言葉を語った上で「(球団から)連絡は来ていません。(後任候補として)新聞に出ちゃったので、ありがたい話ではあるんですけど」と語り、内部昇格案で候補に挙がる川相ヘッドコーチも「来年、契約してくれるかどうかも分からないので」と言葉を選んだ。最終決着は、11月初旬までずれ込む可能性もありそうだ。

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