清武氏が暴露…渡辺会長「江川をヘッドコーチに、しかし監督にはしないんだ」

 コーチ人事をめぐり巨人・渡辺恒雄球団会長(85)を批判するなどして解任された清武英利前球団代表兼GM(61)が25日、都内の日本外国特派員協会で会見を行った。“爆弾発言”に注目が集まったが、大ネタはなし。自身の正当性を訴える発言に終始し、騒動を起こした謝罪はなかった。また解任は違法、不当なものとして「そう遠くない時期に必要な訴訟を提起する」との声明を出した。  日本外国特派員協会という異例の場所で行われた清武氏の会見。球界、世間の注目を集める中、自身の正当性を訴え続けた。  会見時間のうち約40分間を文書の朗読に費やし、質疑応答時間は約30分。新たな“爆弾”として、11日に渡辺球団会長を批判する会見を開く直前に同会長から「君は破滅だぞ。読売新聞と全面戦争になるんだ」とどう喝されていたことを公表。巨人OBの江川氏のヘッドコーチとしての入閣をめぐり同会長から「彼は悪名高いが、悪名は無名に勝る。彼をヘッドコーチにすれば、次は江川が監督だと江川もファンも期待するだろう。しかし、監督にはしないんだ」と話していたことを暴露した。  また渡辺会長が「江川氏を招へいするにあたって原監督に交渉させ、報告を受けることにしていた」と話していたことも明かしたが、交渉が行われたかは不明としている。いずれも、これまでの主張を“肉付け”した程度の内容で、期待された衝撃の新事実が飛び出すことはなかった。  そんな中、巨人が18日に自身を解任した理由について猛反論した。球団は清武氏が取締役を辞任するのと引き換えに、読売新聞グループ本社の渡辺主筆を球団取締役会長から辞任させ、常勤監査役に就任させてほしいと要求したと発表していた。だが清武氏によると先輩から電話があり、雑談で「渡辺会長は名誉ある撤退というのはできないのか」と話し「私は監査役として残る覚悟があると申しただけ」と主張。球団に対し「言いがかりに近いです」と激しく主張した。  記者会見場には外国人記者10人と、海外での注目度は高くなく、拍手が起こる場面もあったが、清武氏の主張には失笑が起こることもあった。12月にも訴訟を起こすことを視野に入れている清武陣営だが、まさに泥仕合の様相を呈してきた。

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