ヤクルト館山2発撃沈「仕事できず」
「ヤクルト2‐4広島」(29日、神宮球場)
無情の弾道が2度、左翼席へと消えた。歓喜の瞬間へ導くマウンドを託されたヤクルト・館山が5回3失点で3敗目。「ベストを尽くしたつもりだが、先発の仕事ができなかった」。淡々とした口調の中に、悔しさがにじんだ。
「甘く入って先に点をやるよりは、際どいところを突いてと思った」と二回までに4四球と球数を要しながら、無失点に抑える投球。だが悪夢は1点リードで迎えた五回だ。
先頭の丸に高めに浮いたチェンジアップを左翼席へ運ばれて同点。さらに1死一塁からエルドレッドに内角シュートを同じく左翼席へたたき込まれた。優勝マジック1で迎えた試合も「それは巡り合わせ。僕にとって特別ではない」と勝利だけを目指した右腕だが、無念の敗戦となった。