清宮いきなり2打点のち「4番の反省」

 「U-18W杯・1次ラウンドA組、日本14-0ブラジル」(28日、舞洲)

 日本初開催の野球のU-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)が、12カ国・地域が参加して開幕した。前回準優勝の日本は、1次ラウンド初戦でブラジルに七回コールド勝ちした。「4番・DH」で先発したスーパー1年生・清宮幸太郎内野手(早実)は、遊撃適時内野安打を含む2打点で圧勝発進に貢献したものの、ボール球に手を出すなど打ち気にはやった内容を反省。ほろ苦い公式戦の日の丸デビューとなった。

 トレードマークの無邪気な笑顔にはなれなかった。「今思えば『打ってやろう』、『1本出してやろう』という気持ちがあったのかな。次につなげていかないといけない」。日の丸を背負った公式戦の初陣で初安打初打点。チームは14得点の猛攻で圧勝。しかし、清宮は結果オーライとはしなかった。

 3打数1安打2打点2四球。数字としては、4番の仕事は果たした。初回、四球を選んで4点先制のビッグイニングにつなげると、四回は押し出し四球で初打点。五回には捉え損ねた打球を、逆を突かれた遊撃手がはじき、初安打が適時打となった。それでも「(カウント2ボールから)変な打球を打ってしまった」と、バツが悪そうに言った。

 喜べない一番の原因は、四回の打席にあった。4点リードの2死満塁。3ボールから外角低めのボール球を空振りした。結果的には押し出し四球を選んだが、投手が制球に苦しんでいたことは明らか。攻撃終了後、西谷浩一監督(45)からも厳しく指摘された。

 「あそこであのボールを打ってしまえば、打者としての資質が問われる。積極性は必要だけど、積極的な“待ち”ができるバッターになりなさい、と言いました」。勝負強さを買って4番に据えた指揮官のカミナリに、清宮も「あそこは振る場面じゃなかった」と猛省した。

 初めて感じたJAPANの4番の重み。だが、初戦の反省を糧にできるのが清宮だ。春夏の東京大会でも甲子園でも、2試合目には納得の内容で結果を残した。「いい経験をさせてもらっている。これで雰囲気はつかめたので」と雪辱に燃えた怪物ルーキー。最後は「あ~もう、ダメっすね!」と声を上げた後「また次、頑張ります!!」と切り替えた。次戦は最大のライバル・米国戦。今度は心の底から笑って見せる。

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