中日・若松7勝!8月なんと4戦4勝
「ヤクルト0-4中日」(23日、神宮)
この男、底が知れない-。中日・若松が敵地で主役になった。「ここでやられていたんで、やり返すという気持ちで投げました」。3本塁打を浴び、4回で自己ワースト7失点を喫した7月26日のヤクルト戦から4週間。神宮で雪辱した。
最大の正念場は五回。2死一、二塁で、前夜3発の山田を迎えた。3ボール1ストライクとなり、日々の練習を思い出す。「困ったら外の真っすぐを練習してきた」。外角低めの135キロ直球でフルカウントに。さらに同じコースに直球を投げ込んで見逃し三振に仕留め、こん身の雄たけびを上げた。
友利投手コーチも「前の打席でしっかり内角をつけていたから良かった」と評価。これで7回4安打無失点。8月は無傷の4連勝で防御率0・62だ。
月間MVPも視界にとらえたが、「それは関係ないです」と若松。意識はしないが、勢いは誰の目にも明らかだ。試合後、谷繁監督兼選手もニヤリとしながら「調子に乗るなよ」と手荒く祝福した。