興南・比屋根 毎回の13Kも悲弾
「全国高校野球・準々決勝、関東第一5-4興南」(17日、甲子園)
最後の最後でオコエに主役の座を奪われた。同点の九回、興南のトルネード左腕・比屋根雅也投手(2年)が「これ以上の球はない」と投じたインコースの直球は、左翼スタンドに放り込まれた。
史上85度目の毎回奪三振を記録するなど、13奪三振と絶好調。最も警戒していたオコエには厳しくインコースを突き、4打席目までは完璧に抑え込んだ。しかし、土壇場の勝負で力負け。「相手が上でした」と脱帽した。
春夏連覇の10年大会から続いてた甲子園での連勝は13でストップ。目を腫らした2年生にはまだ夢の続きがある。「野球人生で一番楽しい瞬間だった。もっと成長して必ず帰ってきたい」。来年こそは強敵を超えるインパクトを残して、聖地の主役になる。