広島出身Deドラ2石田追悼プロ初勝利
「中日1-2DeNA」(6日、ナゴド)
鋭い眼光から強気に内角を突いた。DeNAドラフト2位の石田健大投手が8回3安打1失点、9奪三振の力投。九回を締めた山崎康からウイニングボールを手渡され、プロ初勝利をかみしめた。
「腕を振って投げることを心がけました。気持ちで抑えることができました」。スタンドでは父・斉(ひとし)さん(53)、母・薫さん(48)が見守った。「勝利は両親に贈りたい。勝つまで来ると言われた。早く勝たないと大変なことになると思った」と笑顔を見せた。
昨年10月のリーグ戦を視察に訪れた中畑監督に投球内容をダメ出しされた。それから10カ月。当時からの肩痛も癒えて、本来の姿を披露。「威風堂々。あれだけ緩急を使えるピッチャーはウチにはいない」と評価を180度変えて見せた。
広島県出身。「朝、黙とうして、しっかりお願いしてきました。毎年8月6日8時15分の習慣なんです」。5月以来の2カード連続勝ち越し、4位浮上に貢献。再浮上へ頼もしい戦力が誕生した。
