G阿部千金349号!憧れ掛布氏に並ぶ

 「ヤクルト0-1巨人」(27日、静岡)

 一撃必殺だった。巨人・阿部が七回1死、バックスクリーンに3号ソロ。通算349号となり、あこがれでもある阪神・掛布雅之DCに並んだ。「あこがれの方に並ぶことができてうれしい」と喜んだ。

 好投を続ける新垣の144キロ直球をはじき返した。静岡のファンのどよめきが、本塁打を確信する歓声に変わる。この1点が、勝負を決めた。原監督は「あの場面での強振。スイング精度も良かった」と褒めた。

 首痛から19日に復帰したものの、最近5試合で18打数3安打。原監督の直接指導を受け、原点に戻った打撃を心がけた。練習の成果を問われた指揮官は「本人の中で少し(手応えが)あると思いますよ。いい意味で、きっかけになると思う」と笑顔だった。

 阿部の父・東司(とうじ)さんは掛布DCと習志野高野球部のチームメート。掛布DCが3番、東司さんが4番で、クリーンアップを組んだ。「左打ちになったのも掛布さんの影響」と話す阿部は、2012年オフのイベントでも、掛布超えを目標に掲げていた。

 それから3年。36歳になり、掛布に並んだ。同時に借金生活だったチームを、わずか1試合で5割に戻した。「これからも1本1本積み重ねていきたい」。その積み重ねが、チームを再び浮上させる。

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