「巨人５－８中日」（１９日、東京ド）

　右方向へ引っ張る－。中日・平田が時折使うフレーズを体現した。延長十回１死一、二塁。６番手・宮国の初球を敵軍ファンで埋まるゾーンへ突き刺した。決勝の６号３ラン。会心の笑みを浮かべたダイヤモンド一周。熱戦にケリをつけた。

　「初球から狙ってました。打った瞬間に入ると思いました。ホントいいところで打てて良かったです」。４時間３５分の激闘を制したヒーローインタビュー。疲労感を飛び越えた充実感が漂った。

　３点ビハインドの展開を終盤で追い付き、追い越した。首位・巨人に迫ること２・５差。「大混戦なんで、０・５まで縮めたいと思います」。リーグ再開初戦を制した背番号６が一気の３タテを宣言した。