「交流戦、日本ハム８-６中日」（３１日、札幌ド）

　走者をかえす４番の役目を果たした。日本ハム・中田が２安打２打点を記録し、自身最速の５０打点到達。勝負強い打撃で、チームをリーグ３０勝一番乗りへと導いた。「最低限の仕事はしたかった。点はあったらあっただけいいんでね」。１１安打８得点で竜に打ち勝ち、若きリーダーは胸を張った。

　ルーキー有原が１点を先制されたが、主砲の一振りをきっかけにあっさり逆転した。初回無死満塁。バルデスから同点の中犠飛を放ち、４９打点目。近藤、杉谷の連続適時二塁打などで一挙５点を奪った。３点リードの四回２死二塁では中越え適時二塁打を放ち、節目の数字に到達した。「打線につながりがあってすごくよかった」と納得顔。５２試合目での５０打点は年間１３７打点ペースだ。

　試合前から大活躍だった。この日は選手が企画したイベントを行う「選手プロデュースデー」。スタメン選手は高級外車ハマーに乗りグラウンドに登場。自身もアフロヘアのかつらをかぶり守備に就いた。スタンドは大爆笑。サービス精神旺盛な主砲は気分よく試合に臨み、結果を出した。

　２日からは楽しみにしている地元広島での３連戦だ。打点トップの西武・中村に２打点差に迫る主砲は「試合に勝つことだけを考えて打席に入る」と、故郷でも勝利につながる打点を稼ぐ。