タカ柳田9&10号!ナゴヤドームで初弾
「交流戦、中日2-7ソフトバンク」(28日、ナゴド)
本塁打が出にくい敵地の広さを問題にしなかった。左と右へ豪快すぎる2発。ソフトバンク・柳田が中日ファンの度肝を抜いた。「交流戦は普段は対戦しないチームとの試合。いつもと違う刺激がある」。売り物のフルスイングで逆転勝利を引き寄せた。
まずは1点を追う七回だった。先頭で打席に入ると、山井が投じた初球の高めカーブを振り抜いた。逆方向の左翼席に楽々と届いた9号ソロ。「思い切りたたいた」と振り返った4試合ぶりの一発は、ナゴヤドームで放った初アーチだった。
柳田の同点弾は打線を勢いづけた。七回は李大浩と松田の連打などで2死二、三塁とし、高谷の振り逃げ(記録は三振と投手の暴投)で三走の李大浩が生還。一気に本塁を狙った二走の松田が、捕手松井雅の悪送球を誘って2点を勝ち越した。
柳田は八回にも左腕の高橋聡から右翼席へ10号ソロ。いずれも自身初の1試合2発、2打席連発で3年連続の2桁本塁打に達した。自己最多の15本塁打を放った昨季は7月3日のロッテ戦で記録しており、昨季よりも1カ月以上速いペースだ。
「何とかしたいと思っていた。思い切りたたいた」と、柳田の表情には笑みがあふれた。豪快な2発でチームを2カードぶりの勝ち越しに導いた。