G堂上、魂の恩返し打!原監督最敬礼

 「巨人2-1広島」(12日、東京ド)

 執念が上回った。1点を追う七回、1死一塁で、今季初出場初スタメンの巨人・堂上が同点の適時二塁打。その後、2死一、三塁から前田の暴投で決勝のホームも駆け抜けた。昨オフに中日を戦力外となり、育成選手として加入。G党の大歓声に「絶対に恩を返すんだという思いだった」と感謝した。

 仕留めたのは、前田が投じた145キロの外角直球。「菅野投手が力投していた。絶対に点を取ってやろうという気持ちだった」。失投を逃さず、左中間にはじき返した。この日出場選手登録し、即スタメン起用が的中した原監督も「スポーツは気持ち、魂を奮い立たせること。彼に教わった」と、最敬礼だ。

 春季キャンプの実戦で結果を残し、支配下登録された堂上。だが、2月下旬に右手親指の付け根を骨折し、開幕から2軍での生活が続いていた。それでも、オフにどん底を味わった苦労人は「考えすぎても仕方がない」と、ひたむきにバットを振り続け、結果につなげた。

 巨人に加入後、中日時代の同僚でもあった井端からは「まずは支配下になること。なったら活躍すること」と励まされてきた。ベンチ裏では表情を引き締め、「恩返しはできたけど、もっと頑張っていきたい」と、さらなる活躍を誓った。

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