オリや~っと2勝 駿太がサヨナラ打
「オリックス2-1ロッテ」(7日、京セラ)
5戦ぶりの勝利とあって、試合後のナインはお祭り騒ぎだった。九回裏2死二塁で、オリックス・駿太は相手守護神・西野の甘く入ったフォークを強振。右翼の頭上を越えるプロ入り後初のサヨナラ打に「単打を狙っても(外野が)前進してたので、(強振は)いちかばちかでした」と声を弾ませた。
この日、打線に大なたが振るわれた。前日まで打率・147の糸井を1番に据え、・107の安達、・152の小谷野はともに今季初のスタメン落ち。指名打者には、1軍に昇格したばかりの竹原が抜てきされた。
するとその竹原が全得点の起点となった。二回1死から右中間へ二塁打を放ち、山崎勝の中前打で生還。九回は2死から死球で出塁すると、暴投で二塁に進み、サヨナラのホームを踏んだ。
守備位置にもサプライズがあった。「遊撃・中島」だ。同ポジションでの先発は、西武時代の12年10月7日・オリックス戦以来。チーム加入後も、練習試合やオープン戦での起用はなく、“ぶっつけ本番”。それでも、初回に併殺を完成させるなど、かつての本職を無難にこなした。
打線は3度の併殺で好機をつぶしたが、今季2度目の2桁安打となる10安打と復調の兆しはある。「これで両目が開いた」と指揮官。借金はあと6。まずは完済が目標だ。