京大田中に負けん!ロッテのドラ1活躍
「オープン戦、中日3-5ロッテ」(2日、小牧)
開幕1軍への切符をグッと引き寄せた。ロッテ・中村奨吾内野手(22)=早大=が2安打2打点で存在感を発揮。初の実戦フル出場で実力を猛アピールしてみせた。
二回2死二塁から、小熊の投じた内角直球を捉えて、左中間を破る同点適時二塁打。六回2死二塁ではセンターの頭上を越える打球を放ち、俊足を生かして三塁を陥れた。「ヒットを打てて良かったという気持ちはあるけど、まだまだです」。表情を引き締めたが、ドラ1ルーキーが勝負強さを見せつけた。
走攻守の三拍子がそろった大学No.1内野手。伊東監督は「まだ粗削りだけど足も使えるし、打撃も一発を持っている。守備も堅実」と期待を込める。内野手のバックアップ的存在として大嶺翔、三木らとその枠を争うが、「今、見極めている段階。その中に(中村が)いるのは間違いない」と話した。
指揮官とは縁もある。父・優仁さんが天理高2年時に、夏の甲子園で熊本工3年だった伊東監督と対戦したという。「自分のできることをしてアピールしたい」。開幕1軍を勝ち取り、チーム、そして監督の力になる。