京大・田中がロッテ入団!国立大の星に

 ロッテにドラフト2位指名された田中英祐投手(22)=京大=が2日、神戸市内のホテルで交渉し、契約金7000万円、年俸1500万円で契約。京大から初のプロ野球選手が誕生することが決まった。田中はプロの世界で、国立大で野球を続ける選手たちの希望の星となることを宣言した。

 京大から初のプロ野球選手誕生が決まった。田中が会見を行った神戸市内のホテルの部屋は、ロッテが05年の日本シリーズで阪神を破って日本一になり、記者会見を行ったのと同じだった。集まった報道陣は、当時を超える25社70人。まばゆいばかりのフラッシュの嵐を、田中は凛(りん)とした表情で受け止めた。

 「自分としては京大初というのは意識していない。一プロとして活躍できるように頑張っていく」。クールに話した偏差値75の右腕は、プロへ踏み出す覚悟に満ちていた。

 そして自らの使命を口にした。京大を始め、国立大で野球に励む学生に向け「全力プレー、打者に向かっていく姿勢を見ていただきたい。見ていただく方はいろんな感情を抱くと思うので、それをモチベーションにして頑張っていただければありがたいです」とメッセージを送った。

 最速149キロの速球を武器に、関西学生リーグで通算8勝。下敷領スカウトは「まず投げっぷりの良さ。そして打者に向かっていく姿勢が素晴らしい」とあらためて評価した。話題性だけで終わるつもりなどない。田中は、天から与えられた二物を、プロ野球という世界で発揮し、“国立大の希望の星”となることを誓った。

 だからこそ、会見では「長く活躍できるように、自分のできること、体づくりをしっかりやりたい。けがだけには気をつけたい」と繰り返した。中日・山本昌、ヤンキース・イチローらも取り組む初動負荷トレーニングに励み、科学的に自らの体と対峙(たいじ)している。

 林球団本部長は「この人気も活躍できなければ終わってしまう。文武両道って“あり”なんだ、京大卒でもプロで活躍できる、いろんな可能性があることを示して欲しい」と期待。無限の可能性を秘め、田中がプロ野球の歴史を動かしていく。

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