中田が下克上弾!引退する先輩のため…

 「パCS第1S第3戦、オリックス1‐2日本ハム」(14日、京セラ)

 レギュラーシーズン3位の日本ハムが、同2位のオリックスを延長戦で下し、2勝1敗で2年ぶりにファイナルSへ進んだ。0‐1の六回に今季限りで引退を表明している稲葉篤紀内野手(42)が2戦連続の適時打で同点とすると、中田翔内野手(25)が延長十回に決勝ソロを放った。15日から敵地ヤフオクドームでソフトバンクとのファイナルSへ挑む。

 CSファイナル進出への扉を切り開く打球が中堅2階席へ飛び込むと、中田は右拳を握りガッツポーズを繰り返した。

 延長十回。1ボールからの2球目。平野佳の150キロ直球を振り抜いた。「真っすぐしか狙ってなかった。一番、自信を持ってるボールを打ち返してやろうと」。これぞ4番の一撃。決勝弾を放った主砲はヒーローインタビューで「気持ち良かった。やばかったです」と本音で答えた。

 これまでの悔しさを晴らした。大一番はそれまで4打数無安打。3打席目には練習で柵越えを連発した大谷のバットを借りて打席へ。それでも結果が出ず、4打席目以降は自分の“相棒”で打席へ。最後の5打席目。自分を信じて入った打席で主砲の責任を果たした。栗山監督は「これが本当の4番だ」と賛辞を送った。

 今ポストシーズン「(今季限りでの引退が決まっている)稲葉さん、金子(誠)さんと1日でも長くやる」を合言葉に試合に臨む。大阪へ移動した9日。自ら予約した大阪市内の焼き肉店で稲葉を招待し、野手で決起集会を開き、1軍定着からアドバイスをくれた先輩に感謝の言葉を述べた。

 「ここまで来たら最後まで勝ち進むしかない」。日本シリーズへ先輩たちを連れて行くためにも、主砲はファイナルSでも豪快弾をかっ飛ばす。

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