竜・山井12勝 最多勝諦めん!

 「中日5‐4巨人」(25日、ナゴド)

 初のタイトルへ望みをつないだ。中日・山井は7回を5安打2失点で12勝目(5敗)。勝率でリーグトップに並び、勝ち星で1差に迫った。36歳右腕は「本当は来年に向けて若手を投げさせたいだろうが、チームの気持ちを無駄にしたくなかった」と笑みをこぼした。

 プレーボール直後に2失点したが、尻上がりにボールの勢いが増した。初回。先頭・長野の中前打と片岡の送りバントで1死二塁。坂本に中前適時打を放たれて先制を許すと、アンダーソンの中前打を大島が三塁へ悪送球して1死二、三塁。亀井の左犠飛で追加点を許した。

 だが、失点はここまでだ。二回から七回までに許した安打はわずか2本。「ここというところで強く、コースに投げられた」と納得顔だった。

 巨人のリーグ制覇が決まる可能性があった一戦。「自分の内容どうこうよりも、目の前の胴上げは見たくないし、2連敗していた。絶対に勝ちたかった」と奮起した。

 残り登板は1試合の予定で、勝てば最多勝と13勝以上が条件の勝率第1位も視野に入ってくる。「全員でバックアップしたい」と谷繁監督。山井は「1年間しっかりやったことで結果が付いてくる」と気合を入れた。

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