ハム大谷5度目の挑戦でプロ初10勝

 「ソフトバンク2‐4日本ハム」(26日、ヤフオク)

 長いトンネルを抜けた。7月16日に9勝を挙げてから5度目の挑戦。日本ハム・大谷が7回を1失点。9三振を奪い、プロ初の2桁10勝に到達した。高卒2年目の10勝は球団では06年ダルビッシュ以来だ。

 「苦手意識もあった相手に勝ててよかった。これからもっともっと勝てるように頑張っていきたい」と笑みを見せた後、勝ち頭らしく表情を引き締めた。

 元来の負けず嫌いは打倒ソフトバンクに燃えていた。過去3度対戦で勝ち星がなく、8月には自身が初の連敗を喫した。立ち上がりは制球、フォームがばらつき初回に適時打を打たれたが、二回を終えると足の上げ方などを微調整。三回以降は本来の直球が戻る。

 尻上がりに調子を上げ、六回無死一塁から3連続三振。長谷川にはこの日最速タイの156キロで見逃し、柳田にはスライダーで今季150三振目を記録。最後は松田をスライダーで空振り三振だ。

 力を抜く脱力フォームを心がけ、本来のキレが戻った。球宴で162キロを出して以降、腕を振る意識が強すぎたという。「(これまで)自分の投げたいボールが投げられずフラストレーションがたまっていたが真っすぐはよかった。相手より自分の意図するボールを投げることが大事だと思った」。納得の投球ができ、20歳に笑顔が戻った。

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