オリ金子の復帰星スルリ…打線援護なく

 「オリックス2‐7ロッテ」(2日、京セラ)

 帰ってきたエースに勝ち星が付くことはなかった。疲労を考慮されて7月23日に出場選手登録を抹消されていたオリックス・金子が、最短の10日で復帰し先発。7回6安打2失点と好投したが、打線の援護なく4敗目を喫した。

 序盤は球が高く、初回1死から鈴木にストレートの四球を与えると、その後2死一、三塁となってサブローの中前打で先制点を奪われた。三回は、結果的には無失点で切り抜けたが、鈴木、角中、井口と3者連続で3ボールにしてしまうなど制球に苦心。「無駄な球が多かった」と不満げに話した。

 5月16日・ソフトバンク戦(京セラ)からの自身の連勝は、7でストップ。今季7戦6勝だった京セラドームで初黒星となった。ただ、ボール自体にはキレがあり、四回から六回まで3イニング連続で三者凡退に仕留めた。捕手の伊藤は「復帰という感じではない。今までのような感覚」と印象を口にした。

 疲労の回復具合について、金子本人は「1試合では分からない」としたが、高山投手コーチは「次回に期待しています」と信頼を口にした。首位・ソフトバンクとの差は1・5に広がった。悲願のV奪回には、エースの力が必要だ。

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