巨人劇的!延長十二回橋本初サヨナラ打
「巨人4-3ヤクルト」(15日、東京ド)
土壇場で白星をもぎ取った。延長十二回、2死二塁。巨人・橋本が右前へプロ初のサヨナラ打。二走の鈴木が間一髪で本塁へ滑り込んだ瞬間、歓喜の輪が広がった。ヒーローは「ランナーが(俊足の)尚広さんだったので、内野の間を抜ける当たりを打ちたかった」と、会心の笑みを浮かべた。
前日14日は12失点の惨敗。流れを変えようと、原監督は阿部を5月13日以来となる4番、試合前の守備練習でフェンスにぶつかり左足親指の爪をはがしていた不振の村田を7番に降格させるなど、大幅に打順を組み替えて試合に臨んだ。
七回までは無得点。重苦しいムードだったが、最後に2番起用の橋本が期待に応えた。原監督は「(橋本は)勝負強い。爪のあかを煎じて飲まないといけない選手がいるかもしれない」と笑った。
東京ドームは2日連続のビール半額ナイター。ファンが勝利の美酒に酔いしれる中、観戦した渡辺恒雄取締役最高顧問も満足げ。「奇跡だよ。最高だよ。今日は良く眠れる」と、喜色満面で帰りの車に乗り込んだ。