坂本大暴れ!巨人が首位攻防第1R制す
「広島7‐8巨人」(1日、マツダ)
試合終了の瞬間、三塁ベンチに怒号のような勝利の雄叫びが響き渡った。両軍合わせて29安打の乱打戦を、原巨人が坂本のひと振りで制した。
2点リードをひっくり返された直後の八回1死一、二塁。中田の真ん中高めの直球を強振。コイ党の悲鳴とともに、打球は左中間席へ。「つなごうと思っていたけど、いい場面で打てて良かった」と声を弾ませた。
大暴れの一日となった。初回の第1打席では先制の口火を切る二塁打を放ち、三回には5号ソロを放った。1試合2発は2010年8月26日以来、約4年ぶり。「なかなかないことなんでね」とはにかみ、「いい間合いでバッティングができている」と胸を張った。
菅野の乱調でもつれた試合。守っては村田、片岡が失策。走塁ミスも続出するなど、決して盤石な試合運びではなかったが、指揮官が「徐々に上がっている」と手応えを見せる打線が奮起。その中心を坂本が担った。
原監督は「細かなミスが出て、修正点が多いゲーム」と厳しい表情だったが、坂本については「久しぶりにいい感じというか、起死回生的なね」と目を細めた。チームは3連勝で、2位とのゲーム差は3・5。総力戦を制し、ますます独走気配が漂ってきた。