駿太、代打の代打で満塁弾!オリ5連勝

 「交流戦、オリックス8‐5DeNA」(11日、京セラ)

 びっくりの満塁弾だ。オリックスは1点差に詰め寄られた八回。1死満塁で代打の代打・駿太が放った満塁弾が、結果的に勝敗を分けた。「苦手な内角をあえて狙っていた。アマ時代も含めて、満塁本塁打は初めて」と息を弾ませた。

 この回、先頭・坂口から3四球を選ぶと、森脇監督は代打・竹原を指名。直後、DeNAが投手を左の大原から右の加賀に交代させると、今度は代打の代打で左打ちの駿太が告げられた。

 「左は僕しか残ってなかったので、いろいろ想定して準備していた」とスイングルームで素振りを続けていた矢先の出番。「今年から代打などで打席も増えた。悔いが残らないよう強気でやっている」と思い切って振り抜いた。

 プロ野球史上9人目となる「代打の代打満塁弾」。オリックスでは2001年の藤井康雄以来。今季4度目の5連勝で交流戦首位タイ、貯金を97年以来の「17」とした。森脇監督も「本塁打なんだから、言うことなし。その前に3人が四球で出たのも同様に評価したいね」とチーム力を実感している。

 歴史に名を刻むとともに、京セラドームでの満塁本塁打賞金100万円も手にした駿太。「ベンチでぺーニャに『ビッグマネー!』と言われた。貯金します」とさわやかな笑顔を浮かべた。

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