“近鉄”オリ金子で首位に接近0・5差

 「オリックス4‐1ソフトバンク」(16日、京セラ)

 エースが苦しんだ末に3勝目を手にした。「うれしかったです」とファンに手を振るオリックス・金子の表情には、明るい笑顔が戻っていた。

 4月25日に2勝目を挙げた後、日本ハム戦で2連敗。「内容は悪くないかもしれないが、チームが勝っていないので責任を感じていた」と話すように、この日の勝利は格別だったに違いない。

 初回からトップギアで三振の山を築いたが四回、先頭・内川に上段席へ本塁打を浴びた。しかしその裏に味方打線が逆転。あとはピンチでも気迫で失点を食い止めた。

 五回の1死一、二塁は本多を三振、今宮を遊ゴロに仕留めた。六回にも1死一、二塁と走者を背負ったが松田、柳田を連続三振。8回8安打1失点、11奪三振。両リーグダントツの85奪三振を積み上げた。ひげをそり、グラブを黄色からオレンジに変えたニュースタイルでトンネルを抜けた。

 3連勝でソフトバンクに0・5ゲーム差。「OSAKA CLASSIC 2014」と題し、前身の近鉄の1966~73年前期の復刻ユニホームを着用し初戦を取った。森脇監督は「特別なプレーはできないが全力を尽くそうと思い、それができた」と喜びをかみ締めた。この勢いで一気に首位奪還を狙う。

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