ヤ西浦快挙!開幕戦プロ初打席の初球弾

 「ヤクルト9‐1DeNA](28日、神宮)

 歴史的な一撃は神宮の夜空を切り裂いて、左翼席へ飛び込んだ。一回1死一、三塁、遊撃手として開幕スタメンをつかんだヤクルトのドラフト2位・西浦(法大)が、プロ初打席で初球を3ランにするド派手なデビュー。開幕戦の8点差快勝に貢献した。

 新人の開幕戦初打席本塁打は1950年の毎日(現ロッテ)の戸倉勝城以来、史上2人目。セでは初の快挙だ。法大時代から駆け巡った神宮のダイヤモンドを1周してベンチへ戻ると、先輩たちから祝福の嵐。ルーキーは「自分のいい形のスイングで捉えることができてうれしいが、正直うまくいきすぎて自分でも驚いてる」と、表情を引き締めた。

 堅実な守備を買われてプロ入り。先に打撃でビッグプレーが出た形だが、アマ時代を振り返ってみれば、天理高3年夏の奈良大会では打率8割1厘をマーク。法大でも4番を打ち、4年春にベストナインを獲得した強打者でもある。

 相手の開幕投手は法大の1年先輩・三嶋。大学時代はよくご飯に連れていってくれた「タメ口で話せる仲のいい先輩」。前日に無料通信アプリのLINEで「明日はお願いします」とあいさつしたところ、「打つなよ」と返事がきたため「三嶋さんから打つなんて10年早いですよ」と返したという。ふたを開けてみれば、本拠地のファンへあいさつ代わりの一発。開幕戦勝利の打のヒーローとなった。

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