大島、大声援に応えた全力プレー

 「選抜高校野球・1回戦、龍谷大平安16-2大島」(25日、甲子園)

 何度も、何度も、一塁側アルプスを大きな歓声で沸き返らせた。スコアは2‐16の大敗。それでも大島ナインは温かい拍手に包まれ続けた。「スタンドの応援が本当にうれしかった」。重原龍成主将(3年)はとびっきりの笑顔で大応援団に感謝した。

 甲子園常連校を相手に前半は接戦を演じた。相手に1点を先制された直後の四回には無死から4番・小野が右中間三塁打。1死後、福永の三塁内野安打で同点に追いついた。

 七回にも連打と内野ゴロで得点。3度の本塁憤死や好機でのけん制死は痛かったが、2桁の11安打を放った。冬場に2キロの鉄製バットを振り込むなど打撃強化に取り組んできた成果だ。

 「強豪相手に11安打できたのは自信になった」と小野。渡辺恵尋(よしちか)監督(45)も「離島のハンディなどないと証明してくれた」と胸を張った。

 初の甲子園出場で選手は多くを学んだ。初めての地下鉄に戸惑い、島にはない人気カフェのチェーン店にも行った。島のみんなが支えてくれたことを知り、たくさんの人々が喜んでくれたことがうれしかった。「すごく楽しい甲子園だった。夏にまたここに来て、今度は校歌を歌いたい」と重原主将。大島ナインに新しい目標ができた。

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