楽天・松井裕の初フリー登板はほろ苦

 「楽天春季キャンプ」(15日、金武)

 楽天のドラフト1位・松井裕樹投手(18)=桐光学園=が15日、プロ入り後初の実戦練習となる、フリー打撃の打撃投手として登板。聖沢、牧田らレギュラークラスを相手に50球を投げ「見ての通りです」と、内容を険しい表情で振り返った。

 不満はコメントに表れた。全て直球で聖沢に24球、牧田に26球。牧田には3本の柵越えを含む、7本の安打性の当たりを食らった。聖沢には安打性は1本だったが、ボールと判断されたのが14球と、制球に苦しんだ。「点数は?」と聞かれると「つけられないです」と言った。

 13日に久米島キャンプを打ち上げ、この日から沖縄本島の金武町に拠点を移した。ここからは対外試合が増える。23日のオープン戦・巨人戦(那覇)の先発が内定しているものの、「まだ、聞いてません。そこまでの段階じゃない」と、厳しい自己評価だった。

 だが、見守った星野監督は「今はあんなもん。あれだけ腕を振れればいい。打者が立って、ボールボールと来たら、ストライクを投げようとして手加減するけど、それがなかったのはいい」と及第点。次のステップについて左腕は「今日はバッターに投げられたことが良かった。次は勝負になればいい」と、課題を設定した。

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