ソフト松中 ケビン式トレで18年目へ

 プロ18年目を迎えたソフトバンク・松中信彦内野手(40)が15日、グアムでの自主トレを公開した。西武などで活躍した清原和博氏(46)らを現役時代に指導したケビン山崎氏に師事し、体脂肪を落とした切れのある肉体にリニューアル。追い込まれたかつての三冠王は指名打者(DH)一本で勝負に挑む覚悟を固め、常夏の島でバットを振り込んでいる。

 変わったのは、明らかに引き締まった肉体だけではない。内面からにじみ出る決意と自信。松中は惑わない。「キャンプでは誰もが(松中は)変わったと分かる状態じゃないと話にならない。初日のダッシュから変わった自分を見せられる」。1月の半ばにもかかわらず「体は百パーセント仕上がった」と豪語した。

 かつて清原和博氏の個人トレーナーを務めた「トータル・ワークアウト」代表のケビン山崎氏に昨年10月から師事。同11月は秋季キャンプ地の宮崎、同12月は東京でそれぞれケビン氏にランニングのフォームを見てもらい、今回ダッシュを中心としたケビン式メニューを取り入れた。この日練習に参加したトータル・ワークアウトの下山英明トレーナーも「走り方が限りなく理想に近づいている。体の切れも上がった」と、ケビン氏の言葉を代弁するように復活へ太鼓判を押した。

 松中自身も「走るたびに、どこの筋肉を使っているかが分かる。練習量は今までと一緒でも無駄な疲れがなくなった分だけ質は違うし、新たな引き出しができた」と確信する。実際にこの日のティー打撃でも「例年より振れている」と実感した。

 トレーニングと同時に食事も節制。清原氏と同じく、高たんぱく質な鶏のささみ肉を摂取し、夕食では米やパンなどの穀類を控えている。体脂肪率はプロ入り後初の約16%にまで落ちた。「あと1%減らせば理想になる。完成に近い」と下山トレーナーは説明した。

 今季は4番一塁候補として李大浩が加入するなど、定位置争いは激しい。「今年はDHでやる。打つしかない。シート打撃も紅白戦も例年より早まるようだが、もちろん全部やる」。バットにプロ18年分の誇りを込め、不惑のスラッガーが背水イヤーに突入する。

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