楽天がマー君“後釜”に虎スタン調査

 球団史上初の日本一に輝いた星野楽天が、連覇に向けて動きだす。楽天が来季の新外国人選手として阪神のジェイソン・スタンリッジ投手(34)、日本ハムのブライアン・ウルフ投手(32)の獲得調査を進めることが4日、明らかになった。懸案の先発投手整備へ、日本球界で経験豊富な両投手に照準を合わせた。

 悲願の日本一から一夜明け、楽天が早くも来季への補強に本腰を入れた。最優先は先発投手陣の底上げだ。エース田中のメジャー移籍の可能性が高まる中、確実に計算できる外国人投手の獲得は急務。その中で阪神・スタンリッジと日本ハム・ウルフが急浮上した。

 スタンリッジは今季26試合に登板、8勝12敗と勝ち星に恵まれなかったが、防御率2・74と先発としての役割を果たした。だが阪神との来季契約は流動的な状況。ウルフは22試合に登板し、9勝6敗、防御率3・05と安定感を見せたが、退団が濃厚で国内他球団への移籍を視野に入れている。

 今季、優勝の原動力となったジョーンズ、マギーは球団が残留交渉を行う見通し。ジョーンズは来季も楽天でのプレーに意欲を示し、マギーも家族のケアの不安などが解消されれば、残留を前向きに検討するとみられる。

 星野監督は日本シリーズから一夜明け、仙台市内で報道陣に対応。今季在籍した外国人投手の来季契約について「まだみんなわからない」とハウザー、レイ、ラズナー、ダックワースの4投手は白紙であるとした。一方で「大リーグでもなかなか獲れそうなのがいない」という。

 日本球界で実績十分のスタンリッジとウルフならば、計算が立つ。2人を有力候補として、今後も動向を注視していく方針だ。

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