楽天悲願初V!星野監督7度舞った

 「西武3‐4楽天」(26日、西武ド)

 楽天が西武(22)戦(西武ドーム)で逆転勝利。球団創設9年目にして初のパ・リーグ優勝を決めた。最後はエース田中将大投手(24)が今季初のリリーフで締めた。うれし涙のナインに胴上げされ、星野仙一監督(66)は7度宙に舞った。楽天は10月17日に始まるクライマックスシリーズ(CS)のファイナルSで、初の日本シリーズ進出を目指す。

 3年たって、初めて気づく優しさがある。強くたくましく成長したナインに囲まれて、星野監督が舞った。7度。地鳴りのような歓声に包まれてインタビューを受けた。「楽天の歴史の1ページ。決めましたね」。声が震えた。球団創設9年目で頂点に輝いた。今季34度目の逆転勝ち。それを象徴するような試合で優勝を決めた。

 7月2日、長谷部を1軍に上げた。「アイツ、おふくろさんが危ないんや。ちょうどいいタイミングで片山がぎっくり腰になった。『理由は何でもいい。長谷部にしろ』と言った」。しばし沈黙の後、口を開いた。「お母さんは大切だ。絶対にいいところを見せないといかん」。左腕には「頑張れ!」ではなく「頑張ろうな」と笑った。

 長谷部の母・泰子さんは、そのときすでに余命1カ月の宣告を受けていた。長谷部は登板の際は「次も頑張るから、おかんも頑張れよ」と伝えた。1カ月と言われた命は、2カ月を超えた。8月22日に、泰子さんが永眠。同24日、告別式を欠席し、合流した。指揮官は迷わず使った。「よっしゃ来た!」と左腕は燃えた。2/3回を無失点。ベンチで思いきり泣いた。

 船出は波乱だった。就任1年目、東日本大震災。当時選手会長の嶋、主将の鉄平は「100%野球に集中できない」と口をそろえた。対して「野球で勝つしかない」と指揮官は突っぱねた。溝が生まれた。リーグ5位で終了。「今に見てろ!」。悔しさを押し殺して誓った。

 体を張った。昨年の秋季キャンプ、期待する投手陣に1日も欠かさずノックした。「弱いチームを育てるのがオレのロマン」。昨年、今年と開幕前には選手をポジション別に分けて食事。会話が増えた。酒を飲まない男が、今季開幕前の決起集会ではあおられてコップのビールを飲み干した。

 ベンチは変わった。昨年から我慢強く使い続けた銀次、枡田が攻撃力を高め、2年目の岡島、島内がポジションを奪取。鉄壁の二遊間、藤田と松井。休まず出続けたジョーンズ、マギー。3年間、正捕手を務めた嶋を中心に、熱いチームができあがった。

 勝敗に関わらず、常に怒号が飛ぶベンチに、選手は戸惑っていた。だがそれに耐え、その中にある優しさに気づくようになった今年、ナインは強くなった。かつて衝突した嶋は「今年は監督を胴上げしたい」と開幕前に明かした。3年目で初めて口にする、指揮官への思いだった。

 闘将はファンへ誓った。「東北の皆さんとともに戦い、歩んでいきたい」。ひとつになった楽天イーグルス。その旅路は、まだまだ続く。

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