中日・岩瀬が通算382Sの日本新記録

 通算382セーブの新記録を達成し谷繁(左)と抱き合い喜ぶ岩瀬(撮影・会津智海)
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 「中日3‐2巨人」(18日、ナゴド)

 中日の岩瀬仁紀投手(38)が18日、ナゴヤドームでの巨人23回戦で今季36セーブ目を挙げて通算382セーブとし、日本選手の日米通算最多セーブを達成した。3‐2の九回に5番手で投げ、無失点でしのいだ。岩瀬は15日に通算381セーブとして横浜(現DeNA)、米大リーグのマリナーズで活躍した佐々木主浩が持っていた日本選手の最多記録に並んでいた。

 1点リードの九回2死二塁。最後のバッター寺内を三振に斬ると、岩瀬は珍しく左手を掲げてガッツポーズをした。花束を手渡され、チームメートと笑顔でハイタッチ。この瞬間を味わうために抑えという稼業をやっている。

 「あー、よかったなと。(後ろに)ピッチャーは誰もいない。逃げ切らないといけないという気持ちでした」

 竜の鉄腕が大魔神を超えた。「佐々木さんはメジャーだし、比較するのが逆におかしい。でも、数字という面で抜けたのはうれしく思います」と心境を語った。

 15年間大きなケガはない。藤田チーフトレーナーは「岩瀬はリラックスと緊張のバランスを保つのがうまい」と説明。緊張感は長時間持続できるわけではない。そのため試合開始から四回までは横になり、マッサージを受けリラックス。五回にスイッチを入れ、少しずつ緊張感を高めていく。

 今季巨人戦は7試合に登板し、6セーブ、1ホールド。打者22人に対し、被安打はゼロだ。「去年結構やられたので…。あの打線なので向かっていかないと」。気持ちを前面に出してしっかり抑えた。これで次の目標、400の大台がくっきり見えてきた。

 「うーん、400というより、次を一つ取れるようにやっていきたい」。遠くを見ずに、目の前の試合に集中する。これからも岩瀬らしくコツコツとセーブを積み重ねていく。

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