巨人・渡辺恒雄球団会長（８７）が２９日、都内のホテルで取材に応じＯＢの松井秀喜氏が来季は巨人に入閣しないことを示唆した。「彼だってひと休みくらいしたいだろうしな。来季からなんて考えてないだろう」と話した。

　同会長はこれまでゴジラが将来、巨人の監督に就任することを熱望してきた。監督の前にコーチとして入閣し帝王学を学ぶことも必要だと考えていた。だが松井氏は昨年の１２月に現役を引退したばかりで多忙な身ということもあって、配慮したもようだ。

　とはいえ、熱意は変わらない。「意思は伝わっとる。いずれ（巨人に）来てもらうべく全力を尽くす」と明言。さらに「監督になるステップというのは、準備して万全を期して、できるだけ早く（監督に）なってもらいたい。巨人の黄金時代ができるんじゃないか」との考えも示した。

　松井氏は、８月に帰国する予定だが「俺は８月は東京を離れたりして、会えるかどうか分からない」。８月中の会談については明言しなかった。