安佐北が逆転快勝!近藤10K1失点完投
「高校野球広島大会・1回戦、安佐北5‐1世羅」(14日、みよし運動公園)
1回戦13試合が行われた。今大会注目の好投手・近藤弘樹投手(3年)を擁する安佐北は、世羅に逆転勝利を収め、2回戦に駒を進めた。福山市民球場での神辺旭対西条農は降雨のためノーゲーム。16日、同球場で10時より再試合が行われる。
エースが堂々たる投球だ。近藤が2ケタとなる10奪三振など9回5安打1失点(自責0)。初戦突破の大きな原動力となった。
失点は六回、味方の守備妨害で許した1点のみ。ピンチでも自信を持つ直球で押し、世羅打線に追加点は許さなかった。2‐1で迎えた八回無死二塁では、ギアを1段アップさせ力投。三者連続三振に斬り「それが一番楽にアウトが取れる。狙っていきました」と、サラリと言ってのけた。
身長185センチ、体重90と恵まれた体格。最速138キロながら角度のある直球を武器とする。
その威力を高めるため、昨秋から上半身の筋力アップに着手した。「重さ30キロのベンチプレスをやってきました。比較的軽いものをたくさん上げて、筋力と瞬発力を上げました」。球速に大きな変化はなかったが、「打者の手元でもキレが増した感じがする」と手応えは十分。この試合では10奪三振のうち、9つが空振り三振だった。
「次の試合を勝つだけ」。着実に一歩ずつ。甲子園出場という夢をかなえるため、まずは2回戦・廿日市戦での勝利を目指し、右腕を振るう。