大谷満塁一掃打!19歳初Hで貯金生活

 「日本ハム6-1オリックス」(7日、札幌ド)

 19歳になった日本ハム・大谷が、自らの成長をバットで示した。野手としては7試合ぶりに先発出場。2死満塁で迎えた三回の2打席目に強烈な光を放つ。

 「満塁だから、ストライク先行でくるはず。速い球で打ち取りにくる可能性が高い」。冷静な分析力を働かせ、初球の低め直球を狙い打ち。鋭く放たれた打球は左中間を真っ二つに破り、走者を一掃する3点二塁打となった。

 伏線は二回無死満塁で一ゴロに倒れた打席だ。低め直球で抑えられ、「1打席目の後にベンチで配球を考えていた。今年のうちにいろいろな投手の特徴をつかみたいので、データを頭に入れている」。同じ配球で打ち取りにきたオリックス・バッテリーに、痛烈なしっぺ返しを食らわせた。

 5日に誕生日を迎え、これが19歳での初安打。1試合3打点はプロ初で、「いいところで打てて本当に良かった」と相好を崩す。六回には強肩を発動し、右前打で三塁を狙った一走・バルディリスを補殺。投手として2勝目を挙げた4日のソフトバンク戦から3日後、今度は右翼手として存在感を発揮してみせた。

 栗山監督は「大谷だからではなく、打つと思っているから使っている。たいしたもんじゃないの」と称賛した。

 七夕の願いに「優勝すること。そこに貢献することが大事」と話した大谷。攻守にわたる活躍で連敗を止め、チームを再び貯金生活へと導いた。「今日の勝ちをもっといいものにできるよう、また頑張る」。札幌ドームに力強い声を響かせた。

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