谷“救世主打”今季初出場で即マルチ
「ヤクルト0‐2巨人」(30日、静岡)
ベテランの味だ。今季初出場の巨人・谷が、勝利を引き寄せた。1点を先制し、なお1死二塁の五回。石川の初球、高めスライダーを逃さなかった。左前への適時打で3カ月遅れた“開幕”を告げた。
前日29日に今季初昇格したばかり。プロ17年目で初の2軍スタートとなり、腰痛で出遅れても腐らなかった。2軍では19試合に出場し、打率・415と絶好調。チームが苦手にしている左腕対策として「1番・左翼」で先発起用され、4打数2安打と即座に結果を出した。
スタメンに右打者7人を並べ、谷を切り込み隊長に指名した左腕撃退打線。原監督は「この時期なので、どこかで可能性を求めていかないといけない。まだまだ追求していく必要がある」と説明した。主に1番を任せてきた長野の調子が上向かず、探していた救世主に谷がはまった。
久しぶりのお立ち台。ファンの声援に向かって「この後も甲子園で試合があるので応援に来てください」と手を振った。初戦の相手となる能見は、過去5年で37打数16安打、打率・432とカモにしている。キラーだけに続けて起用される可能性は高く「期待に応えられるようにしたい」と役割は理解している。
2・5ゲーム差で乗り込む敵地での首位攻防戦。指揮官は「まだ(阪神戦のことは)考えてないよ」と笑い、焦る報道陣を制した。頼れる男の帰還で、甲子園はさらに熱くなりそうだ。
