ノムさん、ヤクルト納会で畠山を一喝!

 ヤクルトは27日、都内で球団納会を開き、かつて黄金時代を築いた野村克也元監督(77)を講師に招いて「プロ野球選手の心構え」と題した講演を行った。講演の中で、中心選手はプレーだけでなく他の選手の模範であるべきと説いたノムさん。今季4番を務めた畠山和洋内野手(30)に対し、「ヒゲをそれ」と容赦なく指令を出した。

 50年以上にわたる野球論をファイルにまとめた「野村ノート」を携え、ノムさん節をさく裂させた。目に留まった主砲の畠山に、「ヒゲをそれ。チームを明るく力強くするために、そのヒゲは邪魔だ」と“一喝”した。

 約2時間の講演の中で、「中心なき組織は機能しない」と説いたノムさん。「V9時代のONは、実力はもちろんチームの模範生だった。そりゃ強いはずです」。かつてヤクルトを3度の日本一に導いた監督時代から、茶髪、ヒゲ禁止をチーム方針としてきたが、エースや4番には特に規範を求めている。だからこそ「それでは小川監督が『畠山を見習え』って他の選手たちに言えないだろう」と、今季4番を務めた畠山には容赦なかった。

 数年前からワイルドなヒゲをトレードマークとしてきた畠山は「『そるんか』と言われ、『ハイ』と言ってしまった。キャンプまでにはそってきますよ」と苦笑い。チームのために、指令を素直に守るつもりだ。

 それでも、熱心にメモを取りながら耳を傾ける選手たちを見て、ノムさんは「久々に監督の気分を味わった」とご満悦。分厚い野村ノートの中で伝えられたのは、ほんの一部分。衣笠球団社長からの依頼で、来春のキャンプで再び登壇することも決まった。「きょうは実戦の話があまりできなかったから」と、“総論”から“各論”に踏み込む。「現場復帰?100%ないよ」と否定したが、終始笑みが絶えないノムさんだった。

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