阪神 近本V1号!連敗止めた柳撃ち 同率首位キープ11日から巨人と直接対決「やることは変わらない」
「阪神1-0中日」(9日、京セラドーム大阪)
連敗ストップを導く値千金の一発だ。阪神・近本光司外野手(31)が、六回1死から右翼席へ決勝の1号ソロ。両軍無得点で進んだ中、均衡を破った今季初アーチで入団から8年連続本塁打となった。今季100試合目を白星で飾り、11日からは同率首位の巨人と敵地での首位攻防3連戦に挑む。
ぐんぐんと伸びる白球にスタンドがどよめく。フェンスオーバーで球場が大歓声に包まれる中、近本は表情を変えることなく、颯爽(さっそう)とダイヤモンドを一周。ベンチに戻ると、ようやく笑みがこぼれた。
「結果はあまり気にしてないですけど、しっかり得点につながったのは、よかったです」
均衡を破る一発だった。0-0で迎えた六回、ここまでチームとして、わずか1安打に抑えられていた中日・柳のカットボールを捉えた。快音を残した打球は、右翼席に飛び込む1号先制ソロ。これで11試合連続安打も記録した。
試合の中での工夫が、結果につながっていた。前の2打席では当たりが出ず、一発を放った打席からバットを変更していた。「いろいろ試しながら、調整しながらやってることなので」。感覚を大事にする近本ならではの変化が、功を奏した。
待望の一打だった。これが今季213打席目にしての初アーチ。22年に次いで、キャリアで2番目に遅い1号弾だった。「あくまで結果なんでね。今日は今日だし、その打席はその打席」。本人は気にしていなかったが、最高の局面で飛び出した。
見えないところで努力してきた。今季は4月に死球を受け、左手首を骨折。2軍施設のSGLスタジアムで、リハビリ生活に突入した。朝、若手選手が練習に向かう前、誰もいないトレーニングルームで、すでに汗を流していたのが近本だった。焦る気持ちは表に出さなかったが、早期復帰を目指し、一日一日を懸命に過ごしていた。
値千金の一発で、チームの連敗は2でストップ。巨人との同率首位をキープした。「それ(連敗ストップ)はすごく大きかった。明日は休みで、今日勝つのと負けるので全然違う。勝ててよかったです」。今季対セ・リーグでの同一カード3連敗はここまでゼロ。この日が5度目の危機だったが、またしても粘り強さを発揮した。
決戦に臨む。移動日を挟み、11日からは敵地での首位攻防戦が始まる。「いつも通り、やることは変わらない。しっかり休んで全員で戦って、頑張りたい」。頼れるリードオフマンが、勢いそのままに打線をけん引していく。
◆V確率70% 阪神は今季100試合目で首位を守った。この試合数でセ1位に立っていたのは、2年連続11度目。過去10度は単独首位で、他球団と同率は初めてだ。セ・リーグ優勝を果たした7シーズンでは、全年度で1位だった。また、残り試合で逆転を許しV逸したのも3度ある。昨季の同時期は2位に12ゲームという大差をつけ、そのままゴールインした。
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