阪神・森下 もうキャリアハイ24号 佐藤輝に3差キング独走「頑張れる一つの要因」 球宴前勝ち越し決定
「広島2-4阪神」(17日、マツダスタジアム)
阪神は2連勝で貯金を「10」とし、4年連続となる前半戦の勝ち越しを決めた。1点リードの五回、森下翔太外野手(25)がキャリアハイとなる24号2ラン。16日の中日戦では無安打に終わっていた中、自身3試合ぶりの価値ある一発で、チームに流れを呼び込んだ。
鋭い眼光は、長身から放たれた“獲物”を完全に捉えていた。努力で作り上げた圧倒的な技術とパワー。過去の自分を超え、さらなる高みへ、その足は止まらない。森下が3試合ぶりの一発で、昨年記録したキャリア最多を更新だ。
1点リードの五回1死二塁で迎えた第3打席だった。アドゥワが投じた初球、低め142キロ直球を一閃(いっせん)。広島の夕空に大きなアーチを描いた白球は、バックスクリーン左へと吸い込まれた。「球自体はちょっと甘く来ましたけど、一発で捉えられたので良かった。ある程度手応えはあった」と振り返る、リーグトップの今季24号2ラン。ベンチへ戻ると、両耳をふさぐ新ポーズでナインから迎えられ満面の笑みを浮かべた。
前日16日・中日戦(バンテリン)では、佐藤輝が今季21号となる逆転V2ラン。9日時点では6差だった本塁打王争いは2差まで縮まっていた。それでも一夜明けて、再び3差に広げる一撃。「もちろん意識もしていますし、テルさん(佐藤)から学ぶこともたくさんあります。そういう選手が同じチームにいるというのは、頑張れる一つの要因」。大きな背中を見続けてばかりだった先輩に刺激を受け、キングへの道をひた走っている。
勝負強さの源は「経験することが一番。あとは人に負けたくないという気持ちが自分の中にあるか」と言う。プロ入り後、何度も強心臓っぷりを示してきた男にも“ビビった”経験はある。「緊張もあって、初球を打とうと思ったけど手が出なかったとかは全然あります」。それでもトライ&エラーを繰り返し、技術という名の自信を身につけるのが、次なる勝負に打ち勝つ秘けつ。1、2打席目は凡退に終わったこの日も「何とかやり返したいと思っていました。タイミングを合わせることに集中して」とすぐさま修正し、結果につなげた。
価値ある一発に「キャリアハイを越すことは最低条件」としつつ「早ければ早いほど良いなと思っていました。オールスター前に一つ越せたのは良かったなと思います」と納得顔。5月30日以来の貯金10を導くとともに、4年連続となる球宴までのシーズン前半戦勝ち越しを決めた。再びの頂点へ、背番号1が力強くチームをけん引する。
野球スコア速報
