阪神・佐藤輝V撃 「HEROES DAY」に4番の一撃 「気持ちが出ましたね」18本目二塁打 年間46本ペース
「阪神8-1楽天」(5日、甲子園球場)
虎のヒーローが呪縛を解き放った。阪神・佐藤輝明内野手(27)が五回2死一、二塁から右中間を破る先制&決勝の適時二塁打を放ち「STADIUM HEROES DAY」に輝いた。主砲の一打から8得点を呼び込み、チームの連敗は3でストップ。2023年から続く楽天戦の連敗も7で止まった。首位・ヤクルトに0・5差と迫り、ここから再進撃だ。
こよいは誰が“ヒーロー”になるのか。その答えはやはり佐藤輝だった。再三得点圏に走者を置きながら、決定打が出ない展開を打ち破った4番の一撃。虎党の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような打球が右中間とともに、連敗も切り裂いた。
「何としても先制点を取りたかった。打てて良かったです。気持ちが出ましたね」
均衡を破ったのは五回だ。2死一、二塁の好機で打席に入った。マウンドには先発・岸。カウント3-1、前の打席で右飛に打ち取られたチェンジアップを捉えた。火花が飛び散るかのような強烈な打球が右中間を真っ二つ。悠々と二塁に到達した佐藤輝は塁上で何度も手をたたき、高ぶる気持ちを素直に表現した。
二回から毎回得点圏に走者を進めながら、得点を挙げられない展開が続いていた中、4番がチームにとって“4度目の正直”を果たしてみせた。この一打で今季の二塁打は18本に到達。球団最多記録は2010年に新井貴浩が放った42二塁打だが、それを上回る年間46本ペースで量産している。また、4日・西武戦(甲子園)で無安打に終わり、連続試合安打が「14」でストップしたが、新たなスタートを切る一撃にもなった。
この3連戦は「STADIUM HEROES DAY」として開催。野球を愛する全ての人が“ヒーロー”になる日に、虎戦士たちは甲子園を想起させる緑色の特別ユニホームで戦った。
聖地で紡いできた猛虎のヒーロー伝説。「小さい頃から甲子園にはよく来ていましたからね。その頃の阪神の選手たちはヒーローだったと思いますね」と、佐藤輝は幼少期を回想。それから時がたち、この日、甲子園に駆けつけた小さな球児たちにとって佐藤輝が最高の“ヒーロー”だったことは言うまでもない。
試合前の時点でチームは3連敗中、甲子園に限れば5連敗中、楽天戦も23年6月8日から7連敗中。目を覆いたくなる“連敗呪縛”を己のバットで打ち破ってみせた。「結果で引っ張っていけるように頑張ります」。三冠王をも狙える、十分すぎる結果を残してもなお、佐藤輝は進撃を止めない。
◆NPB7位ペース 佐藤輝の二塁打は今季18本目。年間143試合換算なら、46本となるペースだ。これはNPB7位に該当する。なおシーズン最多は01年谷佳知(オリックス)52本。
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