阪神・中川V打 聖地での劇的スミ1勝利 2戦連続タイムリー「思い切ってプレーするだけ」開幕左翼へアピール

 「オープン戦、阪神1-0ソフトバンク」(7日、甲子園球場)

 打球音がこだまし、白球が三遊間を抜けると、万雷の拍手と喝采を浴びた。聖地での劇的スミ1勝利。立役者は阪神・中川勇斗だ。虎の子の1点をたたき出す先制適時打で、白熱する開幕左翼争いを一歩リードした。

 「真っすぐが良い投手。甘かったので良い結果になって良かったです」

 初回1死二塁。この日最速156キロを投じるなど速球が武器の相手先発・尾形に食らいついた。2ボールからフルスイングで直球を2球連続で空振り。そして5球目に勝負は決した。捉えたのは123キロのカーブだ。鋭い打球が左翼へ転がり、俊足の近本が生還。これが決勝点となった。前日も適時打を放っており、これで2戦連続。勢いは止まらない。

 開幕左翼が一気に近づいた。開幕戦となる27日の巨人戦(東京ド)の相手先発は右腕・山崎が有力。この日も速球派右腕を打ち砕いた。ただ、本人は全く意に介していない。「真っすぐを捉えきれなかった。(スタメンへの手応えは)別に何も考えていない。思い切ってプレーすることだけを考えているので」と淡々。がむしゃらに野球に熱中する姿が中川らしい。

 2戦連続3番打者として中軸を担った。「普通にやってるだけです。来た球をしっかり打つことだけを考えています」とプレッシャーは皆無。チームに勢いをもたらす若虎が、フルスイングで阪神の未来を照らす。

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