阪神・佐藤輝 決意の6連発締め 石井の思い背負って世界一へ 侍ジャパン合宿に向けキャンプ打ち上げ

 「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)

 WBC日本代表に選出されている阪神の3選手が12日、宮崎で14日から行われる侍ジャパン事前合宿に参加するため、沖縄・宜野座での春季キャンプを打ち上げた。佐藤輝明内野手(26)は、左アキレス腱損傷により代表辞退を申し入れた石井の思いを背負い、世界一を目指すと決意。フリー打撃では6連発で締め、宜野座のファンに健闘を誓った。

 どこまでも飛んでいく白球に、どよめきが増す。右の打撃投手に対して最後に放った打球は、高々と舞い上がりバックスクリーン上部の角にガツン。極め付きは宜野座での“最終打席”だ。6スイング全てをスタンドイン。最後は右中間にある照明灯の柱部分にぶち当て、虎党からの惜しみない拍手を浴びた。日の丸を背負う準備は万全だ。佐藤輝が6連発締めでキャンプを打ち上げた。

 圧巻のフリー打撃について問われると、報道陣に逆質問した。「良い形でした?」と自信ありげにニカッと笑う。「そう思いました」の返答には「ありがとうございます」と満足げだ。この日は39スイングで13本の柵越え。侍ジャパン事前合宿へ向けて万全の状態を整え「しっかり動けたんでね、良かったと思います。技術的な面でもちょっとずつ実戦に近い動きも出てきたので、また宮崎で良い準備ができたら」とうなずいた。

 振り返れば、波乱のキャンプインだった。契約更改の交渉が長期化し、沖縄入り前日の1月30日に12球団大トリで“決着”。「心配してくださった方もいると思います。しっかり契約をして、タイガースの一員として頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。そんな思いを体現するかのように、精力的に汗を流した背番号8。今キャンプのフリー打撃では、現時点でチーム最多となる計81本の柵越えを放ち、さすがの存在感を放った。

 充実の約2週間。ただ、20年度ドラフトの同期右腕について話が及ぶと、その表情は神妙な面持ちに一変した。この日、石井が左アキレス腱損傷によりWBC出場を辞退。仲間の無念を思い、言葉を紡いだ。

 「そうですね…。悲しいですけど、しっかり治して、またシーズンで一緒にできればなと思います。(石井の分までという)そういう気持ちを持ってやれたら」

 世界一を目指す戦いに加わった新たな意味合い。石井の思いを背負い、力を尽くす。

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