阪神・前川 フルスイング封印「本塁打0でいい」激戦左翼獲りへコンタクト率重視「率残さないと試合に出られない」
阪神・前川右京外野手(22)が30日、バイトするならエントリー宜野座スタジアムでの先乗り合同自主トレに参加し、フルスイングを封印する考えを明かした。この日のフリー打撃では5本の柵越え。昨季を踏まえ、今季はコンタクト率を重視して「(柵越えは)0本でいい」と言い切った。意識改革に着手した男が左翼のレギュラー再奪取を狙う。
適度な力の入れ具合でも、前川の捉えた白球は悠々と右翼フェンスを越えていった。南国の日差しを浴びながらライナー性の打球を広角に打ち分けたフリー打撃。計20スイングで5本の柵越えを放ち「いい力感を出しながら、打てた。29日と今日は、いい打撃ができたかなと思います」と明るい表情で振り返った。
打撃ケージに入ってもフルスイングは見せなかった。「遠くに飛ばしたい欲を捨てて常にコンタクト、コンパクトにいきたいなと思っています。(柵越えは)0でいい。たまに(力を入れて)振って飛んでるかな、ぐらいの確認で」と打撃の方向性を明確にした。その裏には、自身の意識改革がある。
昨季までは練習時の柵越えを“はかり”にして好不調を分析していた。しかし「そうじゃないなと気づいたので」と明かす。「練習でバンバン、ホームランを打っても実際打てない。“打撃練習のための打撃練習”になっていた。あんまり振り過ぎないことを意識していきたい」とフルスイングを封印して今季に臨む姿勢を示した。
100%の出力でスイングしなくても、飛距離が落ちることへの不安はない。「(オフ期間で)体も鍛えてやってきた。ある程度、芯で打ったら(スタンドに)入ると思うので、まずはしっかり芯で打てるようにしたいなと思う」とフォーカスする部分を挙げた。
24年は116試合に出場。巧みなバットコントロールを武器に頭角を現し、打率・269、4本塁打、42打点で左翼のレギュラーをつかんだ。しかし昨季は69試合と出番を減らし、打率・246、1本塁打、15打点と悔しさを味わった。試行錯誤を続け、アベレージ重視の打撃スタイルにたどり着いた。
「率を残さないと試合に出られない。率を最優先した中で打球速度も上がってきたら、長打率も上がってくると思う。そこら辺はキャンプでしっかり振って、確かめていきたい」と確実性向上を目標に、理想のスイングを完全習得していく。
左翼の定位置争いは同学年のドラフト1位・立石(創価大)や新加入の浜田、高寺、井坪、中川らが控えており激しさを増す。「毎年いろんな選手が入ってくる。その中で自分のやるべきことをおろそかにせず、地に足を着けて土台を作ってスタートしたい」と前川。ストイックに牙を研ぎ、レギュラーの座に返り咲く。
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