阪神・伊原 今季テーマ“前全全セ”で2年目さらなる飛躍へ 「前」鋸筋鍛えて「全」日程完走&「全セ」白星だ
阪神の伊原陵人投手(25)が6日、母校の「大商大 関屋グラウンド」で自主トレを公開した。プロ野球選手として初めてのオフはトレーニングが中心で、自分の投球フォームに合った「前」鋸筋(きょきん)を鍛えている。昨季は新人ながら1軍を経験したことで、「全」日程を戦い抜くことの厳しさを知った。「全セ」での白星を挙げるためにも、26年は「前全全セ」の心で挑む。
きれいな青空の下、伊原がすがすがしい表情で汗を流した。新年は3日から始動。ドラフトの指名漏れを経験した母校のグラウンドに大きくなって帰ってきた。キャッチボールをする、ヤクルト・大西のグラブが心地よく響く。2年目のジンクスの打破へ、“前全全セ”をテーマに掲げた。
12月は動作分析もできるトレーニング施設に通い、前鋸筋の強化に励んだ。自身の投げ方にマッチするのが、肋骨から肩甲骨の内側へつながる筋肉をうまく使うこと。地味なトレーニングが中心だが、しっかりと負荷をかけてきた。「僕は足を使って投げる感覚があまりない。ここ(前鋸筋)の操作が非常に多い」。分析結果を反映し、レベルアップにつなげた。
昨季は開幕1軍をつかみ、シーズン序盤は先発ローテの一角として大活躍。ただ、夏場以降に失速した。体を見つめ直そうと思ったのも「しっかりと1年間、パフォーマンスを発揮するため」。任される役割は決まっていないが、1軍で全日程を戦い抜くことが目標となる。
チームの連覇のため、個人目標は「キャリアハイ」。昨季は5勝7敗、防御率2・29で、球団別に見ると、広島と中日からは勝ち星を挙げたものの、巨人、DeNA、ヤクルトには勝てなかった。ビジターに限るとマツダスタジアムの1勝に終わったが、まずは「その球場で勝ちたいより、相手に勝ちたい」と心に火をともす。若き左腕が昨季以上の成績を残せば、チームのぶっちぎりVも再び見えてくる。
さらに、大商大の先輩でもある大西から金言も授かった。昨季50試合登板の右腕が、2年目の春季キャンプで球界最年長左腕のヤクルト・石川からもらった言葉。「焦らない」。アップやキャッチボールから体を大きく、ゆっくり使うこと。この言葉で球速が上がらないという悩みも吹き飛び、シーズンでは33試合登板。それから毎年のように活躍している。
野球界では1年目に活躍し、2年目に成績が低下すると2年目のジンクスと呼ばれる。「僕はあんまり気にしてないですね。結果を出すのは自分なので」と伊原。大西も「やってくれるんじゃないかな。ヤクルト以外で」と笑いながら、心配なしを強調した。今年は人が変わったかのように、ジンクスも己の壁もぶち破る。
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